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オリンピックが延期され、夏の全国高校野球が中止となった2020年。
今のコロナ禍を考慮すれば、2021年の箱根駅伝も中止の可能性があったのですが、開催になりました。
箱根駅伝のファンにとっては、嬉しい開催ですよね。しかし、あることが話題になっています。
沿道の応援は禁止ではなく自粛の要請になっていることで、密を生んでしまうのではないか??応援の観客のコロナ感染は大丈夫??という声があがっています。
またいったいどうして2021年の箱根駅伝の応援が禁止でないのか?と自粛なのはなぜ??という言う声も出ているんです。
今回は、箱根駅伝2021の応援の自粛要請にいたるまでの経緯をご紹介しつつ、応援が禁止でない理由などまとめていきます。
Contents
箱根駅伝の応援は禁止でなく自粛?どういう経緯だった?
まずは、応援が本当に禁止でなく自粛なのか?まずは開催までの経緯を紹介しつつまとめてみました!
当然コロナの第3波が来ているときですから、箱根駅伝を開催するのか?中止なのか??慎重に議論されたことは想像に難くありません。
関東学生陸上連盟は5日、来年1月2、3日に行われる箱根駅伝を開催することを発表した。新型コロナウイルスの収束がみえない中で、開催が危ぶまれてきたが「慎重に協議を重ねてきた結果、予定通り21年1月2、3日に開催することを決定しました」と報告した。ただ、「今後の社会情勢の変化によっては大会を中止する可能性もある」と付け加えた。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ad1d762dc3859fe984c1901e3e9e0b8285a84ffc
つまり、開催する予定だが中止の可能性も含んでいるということですね。苦渋の決断だったはずです。
そして、開催にあたって、応援する人たちへのかなり強い自粛要請を出しています。
・第97回大会は スタートフィニッシュ地点、 及び各中継所 コース沿道での 応援、観戦はお控えください。テレビなどでなどで応援観戦をお願いします 。
・大学関係者 OB OG 同窓会組織など卒業生の方はや、選手のご家族の沿道での応援、観戦もご遠慮ください。
・コース沿道での場所取りはご遠慮ください。 確認された際は、撤去させていただく場合がございます。
・新聞社による号外や小旗の配布は行いません 。
引用元:箱根駅伝の応援に関するお願い ※一部省略引用
選手たちにも細かい指示が出され、窮屈と言っては申し訳ないですが、競技そのものに集中できるのだろうかと心配になりますね。
競技中(アップ時含む)以外はマスクの着用を義務づけられ、スタート・フィニッシュ地点に入るのは付き添いなど最小限の人数に制限。円陣、胴上げの禁止、そして中継地点(タスキリレー時)やフィニッシュ時の仲間への声かけも禁じられることは、駅伝ファンの間でも大きな話題となった。 ランナーも走る以外にさまざまな場面で神経を使わなければならない。中継時の声かけ禁止に加え、いかなる状況でも「つば・痰」を吐き出すことが禁じられる。給水は原則50m以内に行い、受け取るペットボトルは未開封で、沿道に投げるのではなく給水員に手渡しで戻すことになる。給水時も例外ではなく吐き出す行為は禁止。給水員はマスク、ゴーグル、使い捨て手袋を着用する。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/199cfea4dbfb3e813dd6c07777252d83088c668a
やむを得ない措置とはいえ、選手たちは相当周囲に気を使いますね。
・マスクを取り外すのを忘れて走り出し、道に投げてしまわないか。
・胴上げはともかく、円陣ができないとなればどうやって気分を高揚させるのだろう。
・仲間からの声掛けもできないということは、あふれ出る気持ちの表現ができずにかなりつらい。
・「つば・痰」は出るたびに飲み込まなくてはならない。
・ペットボトルの蓋は自分であけて、また給水員に手渡しで戻すのにスピードダウンしなくてはならない。
・給水の水でうがいもできない。
ざっと思いつくだけでこれだけのことがあるのですが、タイムに影響しないわけがありませんね。
また、ネット上で話題になっているのは沿道での応援のことです。
応援についてもこれまでとは違う様子となる。主催者側としては、出場チームの関係者、応援団、OB・OG、保護者の来場、沿道応援について「強く自粛を求める」としているとし、出場校に対し「コース沿道近隣での一切の活動を禁止することを周知してほしい」とした。また、地域の人々や駅伝ファンに向けて「応援のための外出をお控えいただき、観戦や応援行為はご遠慮くださいますようお願い申し上げます」と記している。 沿道を使用する側として強制力はないため、“お願い”ベースであるが、『応援したいから、応援に行かない。』をキャッチフレーズに、ポスターやメディアを使って周知し、テレビやラジオ、インターネット配信などでの観戦をお願いしている。毎年、多くのファンが沿道を埋め尽くし、選手たちへ声援を送っているが、今大会ばかりは駅伝ファンの自制心が求められる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/199cfea4dbfb3e813dd6c07777252d83088c668a
「強い自粛を求める」、、、本音は「来ないでくれ」というところでしょう。
この本音を汲み取ってくれる人がどれだけいるでしょうか。 OBや保護者の思いは一般の人のそれとは比較にならないはずです。
遠くからでも見守りたいでしょうし、終わった後には声を掛けたいはずです。
選手とはまた違った葛藤を抱えなくてはなりません。
そんな応援の「自粛」にツイッターでは心配の声があがっています。
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箱根駅伝の応援は禁止にすべき?自粛要請に心配の声!
この箱根駅伝の応援の自粛の要請に対しては、当然のことながら心配や疑問の声が上がっています。
まずは開催自体に疑問という厳しい声が。
春から夏、秋にかけて、さまざまなスポーツや文化的な大会や試合が中止になりました。
さて、それよりもはるかに深刻な現在ですが、お正月の箱根駅伝やらサッカーやら、ラグビーやらは予定通り実施なのでしょうか。— むらさきしきぶ (@murasakiobasan) December 31, 2020
なんで感染の少なかった時に甲子園を
中止して、感染の多いこの時期に箱根駅伝やるの?線引きよくわからん。
— なみすけ (@gawhey96) December 30, 2020
やはり高校野球中止のインパクトが強かったので、比較するとなぜ??という意見が出てくるのはしょうがないかもしれません。
そして「応援の自粛」に関しては心配の声があがっていました。
自粛要請って限界だと思う。
禁止や命令を出しても良いと思う。【箱根駅伝】なぜ沿道の〝応援〟を禁止にしないのか…各方面から疑問の声(東スポWeb)#Yahooニュースhttps://t.co/Saw5VRAcGq
— 江原俊浩 (@toshiehara) December 29, 2020
え?箱根駅伝の応援、「禁止」じゃなくて「自粛要請」なの?駄目じゃん。禁止にしても見に行く馬鹿はそりゃいるけど、明確に「禁止」って出したほうが絶対抑えられるのに(-_-;)
— 彩★コロナ終息祈願 (@aya_promenade) December 29, 2020
やはり禁止でなく、要請では、意味がないのではないか??という声が多数出ていました。
またお正月の駅伝では、沿道に応援の人が多かったことから、危惧する声も。
駅伝見てたけど
沿道の応援は自粛を呼びかけてたけど
やっぱり人が多かった。
群馬県でこの多さなら
箱根駅伝はもっと多いはず。
東京、神奈川はコロナが多いから
人としてどうなのかを考えないと
感染が広がるかも。
#駅伝#コロナ#負けるな#沿道— みなと (@qyfff957) January 1, 2021
沿道応援自粛=行かない、だと思うんだけど、ニューイヤー駅伝でさえこんなにいるんだったら明日からの箱根駅伝、絶対めちゃくちゃ普通にいると思う。そりゃコロナ減らないよ
— Luna17@お゛ぎ゛だ゛ぐ゛ぅぅぅ゛ん゛!! (@Luna17_cos) January 1, 2021
いまやってるニューイヤー駅伝も応援自粛を呼びかけてたんすけど、観客いるところにはいるんすね。みなさん自粛してくれてるのかと思ってたんすけど、そうでもなかったみたいで。明日の箱根駅伝も、きっとこんな感じなんだろうなあ。コロナが終息すんには、まだ時間がかかりそうっす #ニューイヤー駅伝
— kazuy1929 はに丸 (@kazuy1929) January 1, 2021
今、ニューイヤー駅伝を見ている。コロナ感染拡大防止のために、沿道での応援、観戦自粛を呼びかけている割には沿道は人、人、人…大会運営を担う組織は排除に動かないのかね。テレビ局も地元も人集めに熱心なのがよくわかる。感染拡大防止なんて口だけ。明日からの箱根駅伝も多分、同じだろう。
— 佐藤 孝夫 (@hitoyume8118) January 1, 2021
ニューイヤー駅伝も、毎年恒例の人気イベントですが、箱根駅伝はそれを上回る盛り上がりを見せることが予想されるので、そう考えると、もっと沿道の応援で混雑してしまうのではないか??と確かに気になってしまいます。
しかも、大会運営側も得に、沿道の応援に声をかけていない様子とのことなので、箱根駅伝は更なる密状態が継続されるかも・・・と思うと少し怖くなってしまいます。
箱根駅伝の応援は禁止でなく要請でも意味がある?
では、本当に応援の自粛要請は意味がないのでしょうか??
一方で自粛呼びかけ効果もあると、ビッグデータによる調査結果も出ています。
東京都知事の外出自粛要請は本当に効いたか――ビッグデータから意外な結果判明 (1/2)
2020年04月02日 16時20分 公開
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、小池百合子・東京都知事は3月最後の週末である28・29日での外出自粛、及び隣接する4県からの移動自粛を要請した。アプリを使った消費者の移動データ分析などを手掛けるunerry(東京・千代田)が実際に人の流れのビッグデータを解析したところ、隣県から東京への流入が半数近く抑えられたという結果が出た。
引用元:ITメディアビジネス
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2004/02/news109.html
つまり、完全ではないものの、数値としてはっきり表せるほどの効果は出ているようです。
ただスポーツの応援とは異なる状況で、実際にニューイヤー駅伝では、沿道の応援の人たちが多数出ている現状なので、箱根駅伝はどうなってしまうのか??心配にはなってしまいます。
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箱根駅伝2021の応援は禁止にしないのはなぜなのか?
ツイッターなどで多くの人が「なぜ沿道の応援を中止にしないのか???」と言う声が多数あがっています。
確かに、中止にしてしまえば、密の状態はできないと思います。
しかし・・・簡単に中止にはできないようなんです。
以下、ネットでも多くの人が「中止」にできない理由について説明しています。
・沿道の観衆は 絶対 応援するなとは 言えないだろうな。高校駅伝でも そこそこ沿道に応援する人いたし 警備が帰ってくださいとは絶対言えないだろうな
・公道だから難しいのでは?単に歩いている人に歩くなとは言えないでしょう。
・箱根はスタジアムがないから観客の線引きが難しいんですよ。・関東学連が出来るのはこれが限度だろうね。強制力ができる権限があれば禁止措置に出るのもありだろうけど、ただの歩行人に対し禁止や自粛要請するわけには行かないし、線引きが難しい。
・他の方も書いておられますが、「禁止」は無理でしょ。
「何の権限・根拠で?」と逆に詰められた時にどう答えろと?
「緊急事態宣言」の時も、警察ですら「外に出てる」って理由では取り締まれなかったのに。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7755d2de5dca769123e1e6d7297384141294ed57/comments
以前、東京で緊急事態宣言が出ましたが、出歩いている人を警察が取り締まることはできませんでした。
なぜなら日本では法律上、ロックダウン(都市封鎖)ができないとも言われているからです。
今回の措置もそれと同じようなことなのでしょう。
強制力がないため「禁止」にできないんですね。なので、多くの人がなぜ??と思うかもしれませんが、権限がないため「禁止にはできない」から応戦自粛要請になってしまうんだと思います。
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箱根駅伝2021の応援自粛のための参加者や関係者の対応とは?
主催者の関東学連だけでなく、関連する鉄道会社や参加する大学も、沿道に応援の人が集まらないように、それぞれに発信しています。
それぞれの立場で出来ることをなさっている感じがします。
・箱根登山鉄道は駅伝当日、小田原中継所の最寄り駅「風祭駅」周辺の規制と迂回通行を実施し、箱根登山線沿線での観戦はしないよう呼びかけている。
・青山学院大学の校友会「箱根駅伝を応援する会」はWebサイトで、例年の沿道応援ではなく「お家でリモート熱烈応援 青学スタイルで」と掲載。中央大学は、選手を応援する「箱根駅伝応援パンフレット」を作成。今回は一般への配布は行わず、ダウンロードしてテレビやラジオでの観戦に活用してほしいという。
引用元:ReseMom https://resemom.jp/article/2020/12/17/59560.html
先ほども紹介したように、中止の要請はできず、現状はこのように大会の関係者の人たちが、どうにか沿道に応援に行かないように、試行錯誤しつつ対策を練っているようです。そう考えると、選手の家族などは、まだ応戦したい気持ちが理解できますが、ファンの方は、ファンだからこそ、一生懸命にレースに挑んでいる選手たちのために、大会でコロナ感染が出て、大会の印象を悪くしないように沿道に行かない選択ができたらと思います。
箱根駅伝2021の応援が禁止でなく自粛の理由は?まとめ
2021年の箱根駅伝の応援が禁止でなく自粛の理由について、まとめていきました!
スポーツでも音楽でも、コロナ対策として、中止、延期、無観客、ライブ配信、そして自粛要請と様々な形態があります。そんな中で大事なことは、「自分たちの考えや判断も大事にする」ということだと思います。 正しい判断なんて誰にもわかりません。
人を集めないようにしたければ、盛り上がる要素を少しでも削ることではないでしょうか。
大会パンフレットは配らない、チームの胴上げ禁止、同窓会組織レベルでの通達、小旗や号外配布の禁止、など小さなことですが “応援に来てもおもしろくない雰囲気”を作ってゆくことだと思います。
アクセルを踏みつつブレーキも踏んで進まなければいけない今、主催する側も応援する側も「自分ができうる最大限のこと」をして、密の状態ができなければ良いと思いました。
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